日本は、世界でも類を見ない発展を遂げたマンガ文化を持ち、また、国民皆保険制度による医療アクセスの充実した国です。しかし、健康に関する情報は複雑で、専門知識がなければ理解しにくいことも少なくありません。
一般社団法人日本グラフィック・メディスン協会(JGMA)は、医療・教育・研究の枠を超え、コミックスやその他のビジュアル表現を通じて、より多くの人が健康について考え、対話できる場を広げることを目指します。
「健康」は病気や治療に限定されるものではなく、私たちの日常の中にあります。精神的な安定、社会的つながり、ライフステージごとの課題なども、すべて「健康」の一部 です。グラフィック・メディスンの力で、医療の専門性を超えた「健康」のあり方を可視化し、誰もが自分の健康について考え、より良い選択ができる社会を目指します。
グラフィック・メディスン®は、2007年にイギリスのコミックス・アーティストであるイアン・ウィリアムズを中心に提唱された概念です。もともとは、コミックス表現が医療領域をどのように扱うことができるか を探求する試みとして始まりましたが、その後の発展を通じて、より広範な「健康」の概念へと拡張されてきました。
現在、グラフィック・メディスンは、身体的・精神的・社会的な健康を含む、幅広いウェルビーイングを可視化し、共有する手段 として認識されています。医療従事者だけでなく、患者、介護者、研究者、表現者、さらには社会全体にとって、医療や健康をより身近で対話可能なものにするためのアプローチとして、国際的な交流が広がり続けています。
グラフィック・メディスン®は、一般社団法人日本グラフィック・メディスン協会の登録商標です。商標の登録は「独占」ではなく、適切な使用の促進を目的としています。
「グラフィック・メディスン®」の名称は、教育・普及のための公的資源であり、論文・教育資料・学会発表などの非営利目的では商標表示なしで利用が可能です。
営利目的(有料セミナーや出版等)では、商標表記が必要となります。詳細は事務局までお問い合わせください。
所在地:東京都杉並区西荻北4-1-16
設立:2018年5月30日
協会代表:中垣 恒太郎
代表理事:落合 隆志
理事:小林翔
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現在、web上ではさまざまな医療をテーマにしたグラフィック・メディスン作品が増えてきています。
これも医療マンガでは?という情報もお待ちしております。
当協会は医療マンガやイラスト等で医療に関わる情報を発信している方を応援しています。
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